院長のひとりごとブログ blog

動物たち

アミティエの活動を初めて3年が過ぎました。

 当院の山根義久が、日本獣医師会会長をさせて頂いていた時にあの東日本大震災が起こり、日本獣医師会として様々な救護活動させて頂きました。福島のシェルターも立ち上げ、犬猫の受け入れを行いましたが、その後も多くの動物の飼い主さんが見つかりませんでした。飼い主が現れない動物たちの里親さんを募集しましたが、なかなか進まないという現状でした。我々として何ができるか、アミティエを立ち上げ、福島の犬猫たちを受けいれしました。鳥取県には動物愛護センターがありませんでしたので、翌年から鳥取県と提携し、今は保健所で殺処分の運命の犬猫たちを受け入れています。

 この3年間で受けいれた犬猫は221頭で、179頭が正式譲渡になりました。平均すると5-6日に1頭の割合で受けいれたことになります。ただ、私もビックリしましたが、受け入れた犬の約7割、猫では約5割に病気が見つかっています。見た目は元気そうですが、とても健康状態が悪いんです。受け入れてからしっかりと治療を行いますので、週に1頭強の受け入れでもかなりの仕事量になります。先進国の動物保護施設では不妊去勢手術をしてマイクロチップを入れるのは当たり前。その当たり前がなかなかできていない日本。アミティエのすべての子たちにはこれらのことをして、病気を治して、治らないものはその旨をお知らせしてから里親さんを募集しています。ですから、アミティエで里親さんが見つかるまでの平均期間は犬で142日、猫で143日ととても長いものになっています。ですが、この健康管理に手を抜いては犬猫が不幸になり、病気のことを知らずして譲渡された新しい飼主さんにも負担をかけます。地道ですが、1頭1頭を大切にすることが非常に大切と思っています。譲渡してそれで終わりではありません。譲渡してから十数年は里親さんと一緒に生活をしますので、里親さんが一番大事。そのため、アミティエでは里親審査、譲渡講習会などを設けています。衝動飼いでは、動物は幸せになれません。これは、飼われているすべての動物に言えることです。  高島一昭




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