院長のひとりごとブログ blog

鳥取県でSFTS発生

 先日、鳥取県内でSFTS(重症熱性血小板減少症候群)の感染者が報告されました。県内初めての感染者です。ずっと鳥取県には発生がなかったですので、とても危機感を覚えます。国立感染症研究所の発表によると、2020年5月27日のまとめでは、国内にSFTSに517人が感染し、70人の死亡が確認されています。平均死亡率は13.5%です。ただ、40歳代までの感染者に死亡例はなく、50歳代になると死亡例が認められ始め、その死亡率は50代9.1%、60代8.9%、70代11.3%、80代21.6%、90代21.7%と、高齢になればなるほど高くなる傾向にあります。50~70代で約1割、80代以上で約2割の方が亡くなっていますので、かなり高い死亡率です。この死亡率の高さは新型コロナどころではありません。

 マダニに噛まれて感染する病気ですので、山などに入る場合にはマダニに刺されないように注意をすることが重要です。また、このSFTSは犬や猫にも感染します。猫が感染すると6-7割が1週間以内に死亡するといわれていますし、感染した猫から人への感染例も認められています。犬も感染をしますが、死亡までには至りにくいです。犬から人へも感染します。

 今年は診察をしていてもノミやマダニを付けて来院する犬猫が非常に多いです。特に犬猫が山に入ったわけでもないので、その辺にたくさんのノミやダニがいるんだと思います。市販のノミダニ駆除薬は効力があまりありません。しっかりとした駆除薬の投与をお勧めします。幸いにもSFTSに感染した犬や猫を診察したことはありませんが、怪しい症例にPCR検査は何度が行っています(幸いにもすべて陰性)。飼い主さんが犬猫を守らないといけません。特に猫は重症になりますし、感染した猫から人に感染しますので、猫を外に出さないことが重要です。猫から猫へも感染しますので、ノミダニ駆除薬だけでは防ぎきれません。

 日本紅斑熱の発生も毎年発生しています。いつもは東部や西部での発生なのですが、先日は倉吉市内でも感染者が見つかりました。とても驚きました。これもダニによるものです。新型コロナウイルス感染症の影に隠れてSFTSや紅斑熱が県内でも発生しています。こちらの対策もしなくてはなりません。




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